Gotch との出逢いの馴れ初め編
こんにちは!元気!?
今回はニューアルバムのプロデューサーである、アジカンのゴッチと僕のほぼ一方的な出逢いの馴れ初めエピソードを書こうかなと思います。
これはまだゴッチ本人にも話してない事です。
題して、出逢いの馴れ初め編。(そのまんま)
ガンダムでいう、アムロがガンダムにいきなりのっちゃっていきなりザク二体を倒すという、あり得ないスタートの、あの辺りですね。
ここからは語り口調で。
アジカンの事は、
まあなんか、アジカンっていう最近有名になってきたバンドがいるらしいっていうくらいの、ざっくりなイメージでしか知らなかった。
アジカン?アジの缶詰やったらまあまあ大好きやぞ!、、くらいのもんで。
テレビの清涼飲料水のCMでループ&ループをきいたとき、うわあ、突き抜けてていい曲やな、と思ったくらいで特に意識はしていなかった。
こっち側の偉そうな言い方をすると、
そっちはそっちでやってくれ、
俺には俺の表現があるから
って感じだった。
自分も若かったし、今よりは尖ってたし。
しかしそんな自分が強烈にジェラシーの竜巻ハリケーンに巻き込まれる出来事が起きる。
大好きなバンド、
その頃、特にききだしてずっパマリだったイギリスのバンド、
New Order のニューアルバムに、ゴッチこと後藤正文が作詞をした日本語バージョンが収録されたシングル(Krafity)も入るというではないか、、、!
僕はそれを知った時のタワーレコード大阪梅田マルビル店での情景を今でも忘れない。
そのCDの帯の色、字体、何もかも鮮明に覚えている。
「何やと‼︎ 絶っっ対 オレの方がニューオーダー好きやし。悔しい!」
まるで大根役者がわざとらしく演技するように、それこそ本当にCDを持つ手がワナワナ震えていた。
そのワナワナした手でさらに視聴用ヘッドフォンを手に取り、きいた。
「結構ききやすくていいかも。バーナードの声はやっぱり透き通っててかわいいな。日本語詩も合ってるな。いいな。」
という気持ちの周りを、思い切り厚いジェラシーのベールに覆いつくされた僕の心は、
「こんなの認めねえ」
だった。
その一件以来、
超絶な嫉妬とともに、
後藤正文という男の名が、
強烈に僕の心に刻まれる事となる。
それ以来、アジカンアレルギーになっていた僕に追い打ちをかける様な出来事が起こる。
8otto(オットー)が北海道のライジングサンフェスティバルに出演した時にアジカンも出演するというではないか!
しかも、僕の嫁さんからゴッチにサインをもらって、写真もとってきてほしいというミッションが下る。
その当時の僕のプライドはズタボロである。笑
しかしこれは重大なミッションである。
その後の家庭生命にかかわる。
これは必ず成功させなければならない。
北海道の、
広大な大地が揺れるほどのグルーヴでオーディエンスを揺らした後、
それは誠しやかに行われた。
楽屋で着替え終わって落ち着き出した時、
前もって相談、お願いをしていた当時のBMG担当ディレクター、岩田さんから報告あり。
「アジカン、発見。」
今しかない。
普段はマイペースの割とノロノロの僕の身体は、
極度の緊張感によって、
桶狭間の戦いの織田信長ばりの速さの奇襲スピードで敵地に向かった。
見つけた。後藤だ!
そこはみんながわいわい騒いだりご飯を食べたりくつろいだりするケータリングスペースだった。
その時は緊張で最初に何を言ったか覚えてない。
天パのアフロがこわばった濃い顔でアワアワと、カタコトのように話す。
はたからみればかなり変なやつだったはずである。
8ottoのCDを渡して、オットーと言います、よろしくお願いします、と。
そして、持ってきていたライジングのパスに、サインをお願いします。。
すみません、一緒に写真を撮ってもらってもいいですか?
駆け出しのミュージシャンが憧れのミュージシャンに逢えた時にやる、ご挨拶、お願いのフルコース。
フェス等の内幕でよく見る光景。
(当時、僕はこういうのをあんまり自ら進んでやらなかった。チンケなプライドがあったからだ!)
確か、オットーの事を少し知ってくれていたような、その、後に知ってくれたような、その辺も全く思い出せない。
しかし、僕の口から出た言葉、、、それは自分もビックリの、2度と忘れない言葉であった。
「あの、ニューオーダーの日本語歌詞、みました、ききました。めっちゃよかった!」
(、、、お前、めっちゃ悔しがって、こんなの認めねえって言っていたじゃねえか~!と自分に突っ込む)
そしたら、ゴッチが、
「よかった~。あれ、結構みんなからたたかれてたんです。」
僕が返す。
「ニューオーダー、ファンの人多いだろうから、みんな嫉妬してるんじゃないかな。。」
そしてまた僕の心の声が鳴り響く(それは俺じゃあー!)
そして、しゃべるとなかなかいい感じの人だな、という所から、
嫉妬という強烈なフィルターにガンガンに包み込まれていた僕の心の中に押し込められていた、
「あ、この、リズムにこの日本語はめるんか、ええやんっ」
っといったような気持ちがようやく出てきてどんどん大きくなり、
ニューオーダーの曲に書いたゴッチの歌詞の事を
とても好きになったのであった。
明日を終わらせない
のところは本当に秀逸だな!と思う。
あがる熱も
君だけじゃない君の未来を
のところも、好きだ。
愛に世界を僕に未来を
のところも。(なんだ、結局かなり気に入っているじゃねえか)
、、、そしてミッションは無事果たされ、(一時的に)家庭に平穏が保たれたのを最後に付け加えておこう。
続編に続く。
、、、そんな僕らのつくったアルバム、
Dwan On よろしくー!
maeson